南方熊楠・萃点の思想_鶴見和子(2001)

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■南方熊楠・萃点の思想_鶴見和子(2001)
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昨今熊楠さんに焦点があたっているのは、創造性についてみつめてみたいという欲求からなのでしょうか。
文中にかかれている通り、理性を排するのではないけれど知的認識だけでは人間は21世紀に向かって生きていかれないのではないかとの心理に応えようともしているのかと。
そして、科学技術を筆頭にいろいろな領域で必然性と偶然性の融合を図っていて、その具体化の流れにいま流行しているチームラボの取組みがあるのかとわかってくる。
この書籍は2001年に出版されていますが、鶴見さん同様に南方研究者の松居竜五さんとの対談以外は、1995年以前に書かれていることも頭に留めておきたい。
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南方熊楠の仕事 = 生命の原初(混沌)形態の追及 (粘菌の採集と研究)
ファジー論理(ザデー) ⇔ 二値論理
比較マチガエ論(曼荼羅の手法を通した比較民俗学)
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創造性の源 1.異質な物のぶつかり合いの中から生れる (南方と柳田国男)
      2.人間と自然とのつきあい(南方と今西錦司)
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⇒ 西欧自然科学と仏教の論理を格闘させ必然性と偶然性とを同時にとらえようとした
  自然や社会をつかまえるために全体的な把握を目指す接近(holistic approach)が大事
⇒ ※松居さんとの対談後、『西欧の仏教論+幼児期の真言密教の教え+西欧の自然科学の支配的パラダイムシフト』によって生命を追求したいたのではと修正
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燕石考_誤謬論
西洋の論理の上から逆照射して曼荼羅をつくった (仏教論理学を読まず)
萃点移動(萃点が固定しない / 視点の移動) ⇔ 萃点を移動しないことが「比較」
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「さまよえるユダヤ人」、「本草網目」、「和漢三才図会」
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曼荼羅の論理 = 多様性を認めながら、バラバラにならないで一つのまとまりをもつ (南方の中に全て入ってるわけではないが)
萃点がもとの曼荼羅にもあったのか? 
萃点は中心ではない(人々が出会う出会いの場、交差点みたいなもの)
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偶然と必然
社会学リーヴィ 近代化のもっとも大きい問題_子供たちを知られざる未来へ向けて社会化すること(必然的にこうなるであろうという仮説をたてながら、しかし近代化の未来はわからない)
⇒ 子供の社会化は、多様な未来に向けて柔軟性をもって、その場その場で自分で考えて対応できる、そのような子供の育て方をしなければならない。
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■天野寛志建築計画事務所 天野寛志
建築・アート・風景を中心に日々の思考を記録しています
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