神奈川県立近代美術館 鎌倉館

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先月末で一般公開が終了した、神奈川県立近代美術館 鎌倉館
行こう行こうと思いつつ行きそびれて間際になってしまいましたが滑り込みで浜松から行ってきました!

戦後間もない1951年に竣工ということで、屋根のトップライトがなくなる、塗装の色がかわるなどいろいろ改修されているので、竣工当時の面影とは違う様相。ですので、当時の面影を想像しながら空間を感じてきました。

とにかく、1階の彫刻展示のスペースが南側の池と連続していてなんとも気持ちよかったです。
2階の展示スペースとの明るさ、開放感のコントラストもあって。
また、軒天井に移りこむ池の水面の反射の影が時間帯によって様々あるのも面白かったです。
影が穏やかなときもあれば、劇的なときもあって。
あの場所にはずっと居たくなる雰囲気がありました。

ところで、ランニング中であろうスポーツウェアを着た女性やベビーカーをひいたお母さんがいらしたのにはビックリしました!
美術館というと厳かなイメージがあると思いますが、
この美術館は普段から近隣の方にフレンドリー且つゆったりとした時間を提供していたのかなぁと。
そうしたことを可能にしているのも1階部分はオープンな平面構成になっているから。
多くのヒトを受け入れようとしたであろう設計者の意図がカタチとして現れているさまを感じました。
定期借地権の問題で閉館になられましたが、また何かのカタチで活用されることを願いたいです。
地域の方々にすごく愛されていると思うので。