建築と不動産のあいだ  そこにある価値をみつける不動産思考術

創造系不動産 高橋さんの書籍を再読。

どこの仕事でも大なり小なり役割分担があってモノゴト進んでいると思う。
そうなると必ず受け渡しが発生している。そう、何かと何かの間をとりもつこと。 
これについては丁寧にとりもちした方がより良いものができると、みんな認識はしているはず。
ただ、そのとりもちをする行為はなかなか評価されづらい。 また責任の範囲が広く及ぶ行為になるのでなるべく避けたい。 
簡単に述べるとそんなことから、とりもつことが広がらないとボクは認識している。
でも、クライアント、会社のボス、スタッフ同士など そこに信頼関係や価値を見出せれば 
とりもつことがしやすくなり、より良いものができていくことに繋がるのではとも思っている。 
(良いものつくりたいの衝動で動いてしまっている場合もたぶんにあるとは思うが。。。)

さて、不動産と設計事務所。 一般的に連携をはかることはあまりない。 
取引とものづくりという点でまじわりにくい。
ただ、モノゴトの手順からすると連携をはかったほうが、
より魅力的な結果にたどりつき、ひいてはクライアントの満足度は高まるのではとこの本を読むと思えてくる。
しかも、連携で肝要なのは、クライアントのビジョンを引き継ぐことであるとおっしゃる。

ところで、相談役(ビジョンのとりまとめ) と 依頼主(成果物を見出す人) がセットになっているのが一般的。
今後 相談役のみ単独で仕事が成立することが もっと世の中で一般化してほしいなと思う。
ただ、そのポジションを担うには相当のスキルがいるはずなので、容易にできる仕事ではなかろうとも思う。