建築デザイン 感動と喜び




【境界の暮らしかた】




【マドリが変わるいえ】

今年も残すところあと一ヶ月。
出来事を振り返り、記録しておきたいことを残していきます。

まず、中村紀章さんのご案内で3月に内覧させて頂いた賃貸マンションのリノベーション物件。
学生のアイデアコンペをもとに二案採用、
そのアイデアをもとに実施設計及び現場監理を建築家が補助しながら仕上げられたのこと。
二案ともに半屋外のような空間を内部に挿入するもので、
その半屋外空間の配置やカタチが違うので全体にうける印象も全然違った。
個人的には田の字に細かく分節されているタイプに面白みを感じた。

ところで、実務者として思うのは、まとめるのが非常に大変だったろうなと(笑)
学生の満足を最後まで保ちつつ、仕上りもある一定のところまで確保するのはなかなかしびれる行為。
アイデアは大事。だけど、それをきっちりとカタチあるものにするのも大事。
そこにはアイデアを生み出すよりももっと泥臭く、地道な作業と調整が必要。
それを学生は肌身で感じた模様。

というのも、内覧会ではコンペで採用された学生が案内をしてくれて
デザインコンセプトなどを紹介してくれたのだが、すごく活き活きとした様子をしていた。
学生にとっては自分のアイデアがリアルにカタチになっていったことに、すごく喜びがあったように思う。
内覧会で案内する様子にその気持ちがにじみでていた。
また、お話していると自分たちの気持ちを最後の最後まで汲み取ってカタチをまとめてくださったと。
特に、中村さんがいなかったらこうはなっていなかったと、多大なる感謝の気持ちも伺えた。

この案件は、学生にとっては、本当に貴重な経験だったのではないかと。
この先に、建築デザインを続けれていくのかはわからないけど、この得た感動や喜びを多くの人に届けてほしいと思った。
また、コンペで採用されなかった学生もコレをバネに頑張って欲しいとも思った。