建築の解体(1975)_磯崎新


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■建築の解体(1975)_磯崎新
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丹下健三世代から一回り半、後輩にあたる磯崎氏。
建築は体制(国)のものであった。その体制の側から離れたところで建築をつくることをはじめた世代。
60年代というテクノロジーを駆使して大量生産、大量建設、大量消費と社会が多様化にむかう頃に建築をはじめた世代。
どう建築づくりをしようかと10年強かけてきた観察や研究の思いがまとめられています。
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中心が空洞である。「主題の不在」である。
多くの作家たちの仕事は、空洞の中心への吸引をつねに感じとりながら、その空洞の周辺に網を張りめぐらしている。
ただ、70年代中期になって、自分たちの作業はその中心の空洞にむかい合うこと(「主題の不在」という主題)を避けられなくなりつつある。
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さて、この書籍を読みつつ建築に限らず○○の解体が、日本社会全体で再度本格的に行われているんだなと改めて実感できる。
仮想通貨、働き方改革、個人によるマーケット、建築専門者による他分野参画などなど。
とすると、現代の社会状況を70年代と比較すると面白いのではないかと思えてくる。
そして、どの分野においてもそこから学ぶこと、考えるヒントになることは多いのではないかと思えてくる。
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建築・アート・風景を中心に日々の思考を記録しています
その思いが建築設計とどう結びついていくのかご覧いただけたら幸いです
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