ひとり空間の都市論_南後由和

■ひとり空間の都市論_南後由和
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そもそも孤独と自由が背中合わせの都市生活では、「ひとり」でいることこそ、歴史的にも〈正常〉だったはず。
今日ではさらに、「ひとり」が存在する空間は、モバイル・メディアの普及を受けて増殖し、新しい形態へと進化を遂げつつある。その新しい特性とは何か。
「みんな・絆・コミュニティ」へと世論が傾くいま、ひとり空間の現況と可能性を、いまいちど問い直す。
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「ひとり空間」は、他者との関係においてしか生じえない。そこでは、他者との「距離」をどのようにとるかが、つねに問題になる。
ひとりでいる状態を喪失するのでも、他者との関係を分断するのでもない、ゆるやかな仕切りの多層性をいかに担保できるかが、今後ますます問われることになるだろう。
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冒頭と結びの言葉を記載。
都市における住まい、飲食店・宿泊施設、モバイル・メディアという具体例をもとに「人」と「空間」それぞれ紹介されて論がまとめられていた。
日本の都市に「ひとり空間」が多くみられる理由については、空間の境界線や規範に着目するとみえてくると。
「ひとり」と「みんな」そのバランスをいかようにするか。中庸であることを意識していきたい。
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