アキッレ・カスティリオーニ _ 自由の探求としてのデザイン (2007)

■アキッレ・カスティリオーニ _ 自由の探求としてのデザイン (2007)
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arflex japanでToioをみて、思い出した本。建築にも広く精通した批評家、多木浩二さん。その息子の多木陽介さんによる書籍。
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戦後のイタリアデザインの歴史とともにある、カスティリオーニ。彼は、〈高級で贅沢な物〉よりも〈安価で有用な物 = 性能がよく使いやすい良質な製品を物資の不足する社会に安価に提供する〉という思いでデザインしていたようです。過度な装飾性はなく、軽やかで、時として希薄なくらいの存在 = 透明 な感じで物が生れてくるのはその思いがあったからこそ。
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多木さんは、カスティリオーニのデザイン・方法論を通して、現代社会の問題を見つめ直す機会にしようとしているように感じました。1960~70年の当時とは違う社会情勢だけれど、真に利用者を大事にする思考でデザインしていたカスティリオーニから学べることは多そう。 あぁ、イタリアに行ってその場の空気感とともに物をみたい!
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#カスティオーニ #自由の探求 #デザイン #多木陽介