熊谷隼人 個展 「旅立ちのみどり」 お礼


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熊谷くんの個展を終えて3週間が経ちました。
会期を終えた後の作業や建築設計の仕事などで今回もワチャワチャとしてしまい、お礼と振り返りが随分と遅くなってしまいました。。。
いまさらながらというのもありますが、少しだけ言葉を残したいと思います。
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暮らしをみつめることをテーマに掲げて企画展を行っていることからすと、今回はそのルールを拡大解釈した展示でした。ただ、ルールを少々ゆがめても開催したかった。
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熊谷くんの画をみていると、
まだ人間が洞穴で生活し、現代のような言葉もなく象形文字のようなもので書き記す遠い過去の人類のことを想像してしまい、人間はどんな存在なのだろうかと考えさせられます。彼がいうところの、現代は頭脳が優位になっているけど手や脚という直感的で衝動的なことも同等の価値があるのではと。そこから、数年前に見た森北伸さんの十和田での展示のことを思いだしました。
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今回の展示は新作を中心に展示をして頂いた。
まず、黄色みのある壁のベニヤ、塗装がはげた緑の床、赤い鉄骨フレームと、パンクでコラージュ的な空間をうまく利用して展示をしてくださった。そうして、過去の作品の地に脚がついたというよりもふわふわとして未来に何か思いを馳せたくなるような作品がインスタレーションとして現れた。
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展示にあわせて、珈琲を振舞ってくれた加茂さん、美味しいパンを提供してくれたラトリエテンポさん、展示の〆に演奏をしてくださったごがつの日のお二人。いろいろありがとうございました!
そして、来場してくださったみなさん、 なにか思いを馳せることがあったら幸いです!
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ギャラリーあ  天野寛志