街場の平成論

■街場の平成論
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強者の論理ばかりで語られていると、うがったみかたで歴史を好きになれなかった小学生時代(本当はテストのために暗記するのが嫌いで、その口実として思いついた言い訳w)。大学生までそのままのマインドで進んでしまったのだけれど、今ふりかえると非常に浅はかで且つ、もったいないことをした。なぜに多様な見方ができなかったのかと後悔ばかりがつのる。。。 ということで恥ずかしながら、手当たり次第せっせと歴史をお勉強(義務感とかでなく、歴史の楽しさ・面白さを知りまして)。
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政治・経済・宗教など9つの視点で平成の30年を回想されている本著。そのうち、仲野徹さんの生命科学の事柄が特に気になった。平成時代は、生命科学の研究は爆発的に進展した時代(平成ってマイナスイメージばかり語られるけど)。多岐にある進展のうちの一つ、ヒトゲノム解読。技術革新があり30年で費用も時間も大幅に小さくなったと(価格は1000万分の1ぐらい)。そのゲノム解析からさまざまにヒトのことがわかってきた。人種という概念は、歴史・文化・言語などさまざまな要素が混ざり合って成立しいて、生物学的なものではないとのこと。というのも、遺伝子レベルでは、人間同士の差異は0.1%程度しかないようで(ちなみに、ヒトとチンパンジーのゲノムの違いは1.2%程度だと)。 そこから小さくも些細なことの積み重ねが面白さを形成しているように思えてくる(ただ、その面白さはなかなか気づきにくいのかも。スーと日常に溶け込んでしまっているようで)。
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さて、理想と現実の狭間で揺れ動く気持ち。 そんな中でも、実現できるかはさておき、どう生きたいのか理想や希望を妄想し、好きに掲げて行こうじゃないかと読了後に改めて思った(恥ずかしいので、この場で具体的な理想は掲げないけどw)。 10年後、30年後 自分はどうなっているのか。 楽しみ・可笑しみを持って生きたい。
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