



「川に触発された、イメージの諸相」 富田浩司 村上誠 二人展
10月、ギャラリーCAVEでの二人展に伺った。幼児教育から接点をもたれたお二人。91歳の富田さんはミクストメディアとインスタレーション。71歳の村上さんは写真。幼児教育のありようが直接的に作品に繋がるわけではないが、幼児のころの純粋無垢な気持ちで創作に向き合っていることがトークイベントから伝わってきた。そして、あまり意義や効用について語り過ぎない方が良いのではと。お二人は語られてはいないが根源的な衝動を大事にしたらと言っている気がした。
ただ、モノをみるということは非常に難しいなと。捉えるというのはまずは表面からだけど、その奥にあることは知識や経験値があって初めて捉えられる。より広く深く認識するには勉強するしかない。そのため、どうしても頭でっかちになってしまう。その頭でっかちをどう突き抜けて面白さに繋がっていくのか。意義や効用が見出しづらいと思われることに大人になっても純粋無垢で夢中に続けられるのか。幼児と接することで富田さん、村上さんお二人はエナジーを貰っていたのだろう。
